東京競馬場で開催された第29回NHKマイルカップが、激戦の末に幕を閉じ、注目の3歳馬たちが駆け抜けた。レースの行方は見事、昨年の2歳王者ジャンタルマンタル(牡3、栗東・高野友和厩舎)が制し、G1初制覇を成し遂げた。
ジャンタルマンタルは、父Palace Malice、母インディアマントゥアナ、そして母の父Wilburnという血統を誇る。通算6戦4勝を誇り、その力強い走りで注目を浴びていた。
レースでは、好スタートを切ったジャンタルマンタルが好位につけ、直線で満を持して抜け出した。川田将雅騎手の的確な騎乗が光り、進路取りに苦しむ場面もあったが、最内に入って追い上げ、1番人気のアスコリピチェーノに2.1/2馬身差をつけての優勝を果たした。勝ちタイムは1分32秒4(良)であった。
2着には1番人気のアスコリピチェーノ、3着には10番人気のロジリオンが入った。一方、3番人気に推されていたボンドガールは17着に終わり、期待外れの結果となった。
ジャンタルマンタルの勝利は、これまでの実績をさらに輝かせるものとなった。2歳時の無傷の3連勝や朝日杯FSでの制覇など、その才能を示す瞬間を多く見せてきたが、このNHKマイルカップでの勝利はその頂点と言えるだろう。
NHKマイルカップは、ダービートライアルとして実施されていたNHK杯を前身とし、1996年に創設された重賞競走である。短距離成績の重要性が増す中、外国産馬の目標レースとしてスタートし、現在では3歳マイル王の決定戦として位置づけられている。
ジャンタルマンタルの今後の活躍にも期待が高まる中、競馬ファンは次なる舞台での彼の走りに注目している。
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